story 23

2021.05.01

 

この頃で22、3歳かな!?

当時はスタイリストデビューって言っても半人前で、キッズカットなんかで少しずつ慣れて行くものでした。

GARDENではデビューが一つの大きな目標になっていて、最近でもデビューした途端に凄まじい売り上げをあげるスタイリストもいます。

先にも書いたけど、そんな風土が今でもまだ残っていて、最初からそんなデビューを目指す人もいますが、そう簡単に行かない人がほとんどです。。。

 

本人にとっては大きなことんでしょうけど、、、

美容師の先輩としての僕から言わせれば、スタイリストデビューはシャンプー合格程度と思ったほうがいいと思っています。

 

GARDENではそんな風土もあって、デビューのときには全店や同期やそれこそ親や友人から花が届き、それこそお店が新装オープンみたいになりますが、僕は一度も花を贈ったことがありません。

スタイリストになるまでは、試験があってそれに合格しないと昇進昇給もできず、仕事にも入れないので、わかりやすい目の前の目標を誰でもクリアしようとします。

 でもスタイリストになると、その課題から解き放たれて、ほとんどの人は練習しなくなります。

 また売り上げをあげる目的ばかりになって、お店全体のヘルプなどにも消極的になります。

本来であれば、お店の試験という最低基準で、そこから様々に経験や勉強を重ねて技術を高めて行くものです。

 

今の時代はよりシンプルにしてデビューのスピードをあげる傾向にはありますが、、、

やはり絶対的な数をやらないと上達しないのは時代が変わろうと変わりはありません。

なるべくデビューのときにはその辺を伝える機会は作っていますが、周囲にバズる人がいると、どうしてもそちら引っ張られて行きます。

 

コラムでGARDENの先輩達を紹介していますが、殆どの人達はそんな売れない時期を経験して、だから沢山のお客様から支持頂ける様なデザインや技術や人間性を学んで行きます。

 決して最初からブレイクすることがダメとかではなく、それだけの経験や勉強の積み重ねをしなければ、自分が憧れるスタイリストにはなれないこと

 だから時間は多少かかってもいいから、ちゃんと前を向いて。

何より「自分自身の目標から逃げない」ことを大切にしてもらいたいと思っています。